中国で忠臣蔵が人気

Posted by Two-Pen on 26.2022 独り言(意見) 2 comments 0 trackback
hananochuushinngura.jpg 「忠臣蔵」など日本の歴史ものの書籍が中国で売れているのだそうです。日本について、より深く理解したいと思う中国の人々が増えていることが背景にあるようです。

 野口武彦・神戸大名誉教授は、自著「花の忠臣蔵」(講談社)の中国語版が売れていると聞き、驚いたそうです。講談社が現地の出版社に問い合わせたところ、約1万6千部が発行されたといいます。「ぼくは日本では『初版2千部ポッキリ、再版なし』と相場の決まっている物書きなのに……」

 2015年に日本で発売された「花の忠臣蔵」は、赤穂事件の背景として、幕府の貨幣改鋳政策による物価高騰の影響を指摘。吉良上野介が浅野内匠頭を冷遇したのは、浅野内匠頭が担当を命じられた行事の費用に関し、インフレを考慮せず、過去の記録などを参考にして出費を抑えようとしたことに不満を抱いたからだとの説を紹介しています。

 華やかな筆致ながら情報量は非常に多く、易しい内容ではありません。しかし、中国の書評サイトには、じっくりと読み込んだことがうかがえるコメントがずらりと並んでいます。

 《本書が面白いのは、忠臣蔵の物語を、貨幣経済の浸透という時代背景のもとに置いて読み解いたところだ》
 《細部の描写が面白く、アングルも奇抜。江戸城での刃傷事件は結局、お金と関係していたこと、哀れむべきか悲しむべきか》

 野口さんは、「主君への忠義のため隠忍自重し、ついに本懐を遂げる武人の姿といういかにも日本的な人間像を受容する理解力、洞察力、洗練されたセンスをそなえた一定数の読者が中国にも存在しているという事実に感服した」といいます。

 「中国でニーズがあるテーマは、中国と関わりがあるものか日本の近代史関係と思っていた。そうでない忠臣蔵にテーマを絞った本書にオファーが来たことは意外だった」。同社の北岡森生・国際ライツ事業部次長はそう振り返ります。北岡次長はさらに、「日本の近代史の背景には武士道精神があるという観点が中国にあり、武士道精神に対する興味は、歴史背景を理解するためとしての側面が強い」とみているそうです。

 武士道というのは欧米の書物や映画などにもよく出てきますが中国でも評価されているというのが興味深いですね。





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▶ Comment

 『忠臣蔵』は日本ではすっかりと言っていいほど廃れましたが、中国で忠臣の話に関心があるとはちょっと意外でした。
 
 考えてみると、「忠」とか「孝」というのは儒教由来でしょうから、古い道徳観を持っている中国人が現代にも少数いるということでしょうか。
 そうなら指導者が悪いことを命じても君臣は従わないといけなくなるので、いいのか悪いのか、ちょっと疑問になります。
 
 日本では「忠・孝」というより「誠」のほうが重んじられるそうで、言われてみると新選組の旗には「誠」と書かれていましたが、いま世界では日本人ほど約束やルールを守る国民はないのではないでしょうか。
 
 「貨幣経済の浸透という時代背景のもとに置いて読み解いた」というのは面白いのですが、人間の行動原理は精神的なものより経済的なもののほうが優先するということでしょうかね。武士道は西洋には騎士道というものがありますが、中国にはないと思っていたのですが。
2022.02.26 12:38 | URL | ☆バーソ☆ #IGPPA7yY [edit]
こんばんは。コメントありがとう御座います。

中国は15億という人間がいますので儒教精神を持っている人も
いれば全く金しか興味がない人もいるでしょう。
日本ではその悪いイメージの中国人が定着しているのでしょうね。
中国の歴史ドラマを観ていると「忠」という言葉が頻繁に出てきます。
日本の忠義とは少し違うようですが主従関係は同じようです。

愛新覚羅
2022.02.26 18:19 | URL | aishinkakura #- [edit]

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