
写真のゆかりは皆様ご存知ですよね。お弁当やおにぎりなどにつかうとアクセントになって綺麗に出来ますよね。しかも香りが良くて食欲が増します。このゆかりについて誕生秘話が載っていましたので三島食品広報担当の話を紹介します。
東海地方で赤しその漬物がよく売れていたのを見た名古屋営業所の営業員が「これは売れるので、わが社でも販売しましょう!」と当時の社長に訴えたことが始まりです。しかし社長からは許可が出ず、その後、営業員は毎日のように営業日誌に思いを書き続け、あるときには深夜に社長宅に電話して訴えていました。1年近くが経過した頃、ついに社長も根負けして許可を出しました。条件は「漬物ではなく、ふりかけにすること」でした。
当時のふりかけは、鰹節(かつおぶし)や魚を粒状にしたものなど、動物性の原材料を主に使用していましたが、「ゆかり」の原材料は赤しそであり、植物性の原材料だけのものは馴染みがなく、東海地方以外ではほとんど売れず返品の山が築かれました。
そうした中、学校給食で採用されたことで、赤しそのごはんを食べた子どもたちの間で人気になり、家でも作ってほしいという声から市販品の拡大へとつながりました。
売れ始めてきたころ、「変な臭いがする」といった声が届くようになりました。原材料の赤しそが長年の自然交配により、香りの違うものが混ざるようになっていました。そこで、赤しその厳密な品質調査を行い、目的とする品質を備えた優良な株を選び、その種を採る、という作業を品質のばらつきがなくなるまで繰り返しました。そして、約20年を経て1999年、香りと色を固定化した新品種が完成し、「豊香」(ほうこう)という名で農林水産省に新品種として出願し登録するに至りました。
当初返品の山だったなんて初めて聞きました。やはり最初は珍しかったので思っていたフリカケと違っていたからでしょうね。またヒットのさきがけが子供たちというのも驚きです。大人の味だと思っていました。そしてシソの品種改良まで行っていたのですね。この品質に対する向上心にも感心しました。
元記事:ITメディアビジネス
ブログランキングに参加しています。
宜しければクリックをお願い致します。
trackbackURL:https://twopen.blog.fc2.com/tb.php/4016-74ebe593