
これまで東京都上空の覇権を握っていたのは、カラスでした。しかし、個体数の減少に伴い、オオタカやハヤブサなどの猛禽類が東京都心に進出し、熾烈な勢力争いを始めているとのことです。両者の戦いにスズメやツバメなどの小鳥も巻き込まれ、東京の空はさながら、生態系の頂点をかけた仁義なき戦いのような状態になっているとのことです。
現在、都市生態系の頂点に座しているカラスが栄華を極めたのは'01年のこと。東京都が毎年都内40ヵ所で行っている調査で、最も多かった同年の個体数は3万6416羽にのぼったそうです。しかし、'22年度の最新調査では8699羽まで減っています。
「一番大きな理由は東京都のゴミの減少とカラス対策の徹底だそうです。バブル時代はカラスのエサとなる生ゴミが飲食店から大量に廃棄されていました。バブルがはじけ、住む人間の懐事情が苦しくなるにつれて、飲食店の廃棄食材も、家庭ゴミも減り続けました。
そして、東京都によるカラス対策の強化です。ネットをかけるだけであれば、カラスはゴミ出しが甘い場所を探して、ゴミを引っ張り出してしまうのですが、都心の集合住宅などでは金属製のフタがついたダストボックスの中に捨てるようになりました。
それ以外の場所でも金属製のダストボックスの普及が進んでいます。いくら知能が高いカラスといえど、これには手の出しようがない。餌の総量が減ったため、繁殖できる数が少なくなっていったとのことです。
そんな「一鳥独裁体制」の揺らぎを見逃さなかったのが、これまで主に埼玉県、千葉県、神奈川県の山間部に生息していたオオタカやハヤブサなどの猛禽類です。繁殖期を終えた後にしばしば都内に侵入することはあったのですが、数の優位を誇ってきたカラスに集団で追い払われていたため、巣作りや繁殖まではしてこれませんでした。
しかし、17年頃から、その「多対一」の構図が崩れ始めました。力が強く、鋭い嘴や鉤爪を持つ猛禽類にカラスが単独で敵うはずもなく、急速に都内で勢力を広げているのだそうです。
猛禽類が増えたらスズメなど最近きかけなくなった鳥はどんどんいなくなるのでしょうね。忌み嫌われていたカラスの方がましだったかもしれません。
元記事:gendai.media
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オオタカが増えてきたんですね。へえ。生態系なので、スズメたちが減ってしまえばオオタカもまた減っていく、ある程度のところで均衡するって形になりますね。
おはよう御座います。コメントありがとうございます。
私が住んでいるところは流山おおたかの森の近くです。
本当におおたかがいるそうですが見たことはありません。
愛新覚羅
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